COLUMN
色が与える印象の大切さとは?
色はデザインを行う上で切っても切り離せないものですね。
なんとなくこの料理、美味しくなさそう・・
なんかこのサイト、すごい不安に感じる・・・
こういった印象の与え方の違いが、色味によって出てきます。
実はSUEは高校のときに興味を持ち、色彩能力検定2級を取りました!
具体的に役に立つわけではないですが、デザインに意味をもたせるということを考えると
お客様にどうして?が説明できる、裏付けのあるデザインができます。
今回は!その「色」について、少し詳しく掘り下げてみたいと思います!
色が与える印象?
色って、ホント、生活している中で毎日目にしているものだと思います。
私が幼少期、不思議だったのが、トイレの表示。
女性は赤で男性は青。
小さい頃は、アイコンの形そのものの認識ではなく、
赤だから女性用という認識をしていたように感じます。
今でこそ、色んな色のあるランドセルも
昭和後半生まれの私の世代では、
基本的に女の子は赤色、男の子は黒色だったのではないでしょうか?
(黒が良かったあたしは泣く泣く赤にした記憶がありますw)
ここに、わかり易い例として。
A:「温かい食品」のポスター。
もうそれはホッカホカです。
湯気が立ち込め、思わずハフッとなるような暖かい食べ物です。
B:「冷たい食品」のポスター。
夏バテでもスッキリ食べれそうな、
冷たい、ひんやり感が伝わってくる食べ物です。
さて、皆さんはそれぞれのポスターで何色を思い浮かべますか?
Aは 赤、オレンジ、黄色 等いわゆる「暖色」と呼ばれる色を想像されたかと思います。
かたやBはというと、青や水色など、「寒色」を想像されたと思います。
これは、色が我々の心理に与える印象があるからなのです。
色の持つイメージ一覧
以下は代表的な色の持つおおよそのイメージをまとめてみました。
(色に対しての捉え方は海外と日本で多少変わってしまうため、おおむね日本に限った話ですが)
赤
ポジティブなイメージ:勇気、愛情、勝利、積極的
ネガティブなイメージ:危険、緊張、怒り、争い
オレンジ
ポジティブなイメージ:家庭的、元気、にぎやか、陽気
ネガティブなイメージ:わがまま、下品、八方美人
黄
ポジティブなイメージ:明るい、楽しい、活発、幸福
ネガティブなイメージ:危険、緊張、不安、軽率
緑
ポジティブなイメージ:若さ、新鮮、癒し、安全
ネガティブなイメージ:未熟、受動的、保守的
青
ポジティブなイメージ:信頼、誠実、開放感、知性
ネガティブなイメージ:不安、冷酷、悲しみ、寂しさ
紫
ポジティブなイメージ:神秘、高貴、優雅、感性
ネガティブなイメージ:不安定、下品、孤独、二面性
黒
ポジティブなイメージ:高級、神秘、自信、威厳
ネガティブなイメージ:絶望、孤独、恐怖、暗い
白
ポジティブなイメージ:潔癖、平和、祝福、勝利
ネガティブなイメージ:冷淡、薄情、空虚、味気ない
いかがですか?
わかりやすいように、各色、
ポジティブなイメージとネガティブなイメージを両方列挙しました。
戦隊モノでいうとわかりやすいかな?と思うのですが、
なんちゃら戦隊のリーダーは赤が圧倒的に多いと思います。
これは積極性だったり、勇気という印象から、
リーダーを想像できうる色。喧嘩っ早さも感じますね。
また、青のレンジャーはだいたい冷静で「です、ます」口調のインテリ。
黄レンジャーは好奇心旺盛な元気っ子タイプ
というように、各色で与える印象があります。
色の大きな区分け
まず色は、暖色、中性色、寒色に分けられます。
暖色は赤やオレンジ、黄色など、温かみを感じる色。
また、寒色は青や水色など、冷たさを感じる色。
中性色とは上記のまさに間で、緑や紫など、温度感のない色味のことを言います。
色相環で見るとこんな感じ
暖色と寒色の間にはそれぞれ中間色があります。
作りたいものによって最適な色はある?
もちろんあります。
例えば前述の様に、温かい食品を売りたい場合。
この場合は暖かく感じられる暖色は良いとされます。
温度感が伝わりますからね。
ホラー系のLPが作りたい。
そんなときに明るい緑がテーマカラーだと危機感は全く伝わりません。
いくらフォントで血濡れた大地を表現しようが、
大草原に馬が駆けていくような、幻想的なファンタジーのイメージになってしまいます。
この場合、緑は緑でも
夜の森のような青みがかった黒に近い緑や
黒、暗い紫など、不安感を与える色がベスト。
このように、色が与える印象をうまく利用できれば、
説得力のあるデザインができる!
裏を返せば、説得力のあるデザインを行うには
色のイメージを取り入れることが重要だと私は思います。
最後に
さて、いかがでしたでしょうか?
正直、もっと掘り下げたかったのですが、あまりにボリュームが出てしまいそうなので
今回はこのくらいに。
トーンや明度、彩度の話はまた追って後日できればと思います。
それではまた!
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